農家直送の
美味しいお米は

お米の収穫直後田んぼに水を1ヶ月間浸けます、まだ気候的に暖かい時期なので雑草の種から芽が出切った所を見計らって水を切り乾かして耕起します。こうすることで今年落ちた雑草種子の量を減らすことができ、農薬の使用量を減らすことにつながります。

耕起の際、稲わらを分解するために発酵鶏糞とバチルス菌などの分解菌、苦土肥料（マグネシューム）カキ殻肥料（カルシューム）などのミネラルを散布します。
この作業を秋処理といいますが、夏場の硫化水素ガスの発生を抑え根の健全な成長と、稲が硬くなることで殺菌剤を使わず減農薬につなげています。

春になって初めて田んぼに水を入れますが、この時に酵母菌を投入して代掻きします。
酵母菌優位の土壌条件ができ、稲わらの分解と土壌の健全化につながります。
また、7月と秋処理の際にも投入、年3回酵母菌を入れます。

50本の疎植にすることで稲に当たる日光の量を増やしています。
密植にしないことでいもち病に強くなり、殺菌剤不使用・減農薬につながっているのです。

田植え後は、夜間水を入れ朝止める方法で水管理を行っています。
日中の水温上昇により稲の成長を促進し、夜間冷やすことで日中作ったエネルギーの消費を抑えるのです。
さらに長野県（信州）は日中と夜間の温度差が大きい内陸性気候であるため、美味しいお米作りに適しています。
実際、1等米比率は常に全国トップクラスです。

通常6月中旬から下旬にかけて田んぼを干す中乾しをして田んぼのガス抜きと田面を硬くするのですが、中乾しをすると硝酸体窒素が発生しお米に蓄積します、これが味を落とす一因になりますので、中乾しをしない代わりに酵母菌を投入してガスの発生源の分解を促進します。

最近は田植えと同時に稲の横に肥料をまく側条施肥が主流です。使用する肥料はオンリーワンと呼ばれ、その中に即効く肥料と、マイクロカプセル中に時間が経って穂肥として効くものが入っています。このマイクロカプセルは穂肥が効いた後流れ出すため、海洋汚染の影響が問題視されています。

栄屋ファームでは有機肥料が主流ということもあり、全層施肥で穂肥も別に施す昔ながらの施肥方法です。
手間は掛かりますが、生育状況に応じた肥料を施すことによってより美味しいお米をたくさん収穫することができるのです。
一番重要な穂肥ですが、穂肥は全て有機肥料を使い、苦土肥料（マグネシウム）と、海草有機肥料（ミネラル肥料）をあわせて施すことで、より一層美味しいお米に仕上げています。

栄屋ファームではこのお米を『ミネラル仕上げ米』と呼んでいます。

刈取には時期があります。
この期間内に収穫しないと食味の低下やお米が割れる胴割れ米が発生します。

少し緑色のお米が混じるくらいのお米がベストです。
天候にも左右されますが、この時期を逃さないよう刈取しています。

粘りがあり美味しく乾燥できる遠赤外線乾燥機を使用し、乾燥温度を人肌以下（36℃）で低温乾燥、通常の2倍の時間を掛け自然乾燥に近いお米に仕上げています。

乾燥したお米は籾のまま貯蔵しますが、翌年気温が上がる前の3月に低温冷蔵庫に全て移し、15℃以下で貯蔵することで食味の低下を防止し、年間を通じて新米品質のお米をお届けしています。

栄屋ファームでは１週間～１ヶ月に販売する分だけ籾摺り・色彩選別・米選機で選別した玄米を冷蔵庫で保管。
注文いただいた分だけ、石貫・精米・冷蔵庫で冷却し、完全に冷えた状態で梱包・出荷します。
精米したてのお米は、熱を取らないと食味の低下に繋がります。